
ローブデコルテって何?



愛子さまや眞子さま、佳子さまのドレスはどう違うの?
そう思ったことはありませんか。
皇族女性の正装として知られるローブデコルテは、肩や胸元が大きく開いたドレスで、もっとも格式の高い礼装です。
単なるファッションではなく、皇族が伝統を継承しつつ自分らしさを表現する特別な装いでもあります。
しかし実際には、その意味や歴代皇族方の違いを詳しく知る人は少ないのではないでしょうか。
実は、愛子さまのドレスには「清楚さ」、眞子さまや佳子さまのドレスには「華やかさ」といった個性が込められており、デザインや素材の選び方にも時代背景が表れています。
そこで・・・
- ローブデコルテの意味と特徴
- 愛子さま・眞子さま・佳子さまの衣装比較
- 歴代皇族女性とデザイナーの関わり
この記事では、愛子さまをはじめ、雅子さま・紀子さまなど歴代のローブデコルテを比較し、知られざる魅力と歴史をわかりやすく解説ていきましょう。
愛子さまの着用された「ローブデコルテ」ドレス
ローブデコルテとは、ネックラインが大きくカットされたノースリーブのドレスのこと。
肩や背中、胸の上部が大きく露出しているのが特徴です。
女性の最も正式な礼装として使われており、長い手袋と合わせて着用するのが正式なマナーとなっています。
女性皇族の正装として、新年の祝賀義などで着用されているのが有名ですね。
ローブデコルテはイブニングドレスとしての扱いですが、昼の正礼装としては「ローブ・モンタント」と呼ばれる肩や腕を露出しないドレスがあります。
成年式での佳子さまや愛子さま、雅子さまや紀子さまのドレスについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。




愛子さまのファッションについてもっと知りたい方はこちらから↑
愛子さまの「ローブデコルテ」のデザインは?


少し凹凸のある生地の柄がとても美しいですが、あえて「真っ白」なのがとても愛子さまらしくて素敵ですね。
歩いておられるときのスカートの揺れ方からも生地の上質さが伝わります。
佳子さまのローブデコルテの特徴


https://jisin.jp/koushitsu/1939054/image/2/
色と生地:純白を基調に、光沢感のある織柄生地を使用。フォーマルさと気品を兼ね備えています。
シルエット:スカート部分は適度にボリュームを持たせたAラインで、裾に向かって美しく広がるデザイン。歩く姿をより優雅に見せる効果があります。
ジャケット風デザイン:他の女性皇族が選ぶシンプルなドレスに比べ、佳子さまは上半身にジャケット風のデザインを取り入れているのが特徴。これにより、清楚さに加えてモダンで知的な印象を与えています。
装飾:首元には格式を示す勲章(黄綬章)が添えられ、ティアラとネックレスで華やかさを引き立てています。
佳子さまのローブデコルテは、伝統を守りつつも現代的な要素を取り入れており、個性と気品が調和しています。
眞子さまのローブデコルテの特徴


https://jisin.jp/koushitsu/1939054/image/2/
色合い:純白に近いシルク生地で、光沢のある質感が際立ちます。
シルエット:スカートは大きく広がるAラインで、ボリュームと張りをもたせた典型的な正礼装のデザイン。
上半身:ジャケット風のデザインが加えられており、胸元は控えめで上品な開き具合。
アクセサリー:ティアラとネックレスは皇族方に代々伝わる宝飾品を着用され、白いロンググローブと組み合わせて正装スタイルを完成。
愛子さま・佳子さまとの比較


https://jisin.jp/koushitsu/1939054/image/2/
皇族方 | デザインの特徴 | 生地・色合い | 印象 |
---|---|---|---|
眞子さま | ジャケット風の上半身、スカートに大きなボリューム | 光沢のあるシルク生地・純白 | クラシカルで重厚、正統派の気品 |
佳子さま | 柔らかいAライン、スッキリとしたシルエット | 白基調・やや軽やかな質感 | 清楚でモダン、軽やかで若々しい雰囲気 |
愛子さま | 少し凹凸のある織柄入り、控えめなAライン | 真っ白で落ち着いた光沢 | 清楚で上品、柔らかさと優雅さ |
こうして比べてみると、雰囲気や形がかなり異なりますね。
眞子さま、佳子さまのドレスは光沢があり、スカートにボリュームと張りがあります。
どちらも上品ではありますが対照的な印象です。
それぞれに似合うドレスがデザインされているのがよくわかります。


園遊会での愛子さまの着物についてはこちらから詳しく読めます↑
愛子さまの「ローブデコルテ」のデザイナーやブランドは?
少し、歴代女性皇族のローブデコルテを見てみたいと思います。
歴代皇族女性のローブデコルテ
まずは、現皇后陛下である、お母様の雅子さまから。


こちらは、森英恵さんデザインのローブデコルテ。
雅子さまに似合うドレスにするために、何度も修正を重ねたとのこと。
森英恵さんは雅子さまのお気に入りのデザイナーの一人ということで、愛子さまのドレスも森英恵さんがデザインした可能性が高そうですね。
続いては、秋篠宮妃の紀子さまのものです。


紀子さまのローブデコルテは、美智子さまの推薦でによって中村乃武夫さんがデザインしたものとなりました。
雅子さまと比べると、胸元のデザインやスカートのボリュームが異なりますねが、生地の雰囲気はよく似ていますね。
お二人のドレスは「明暉瑞鳥錦(めいきずいちょうにしき)」と呼ばれる伝統的な織柄の生地で、美智子さまがお二人にお贈りになられたと言われています。
ちなみに美智子さまのローブデコルテも明暉瑞鳥錦で作られており、クリスチャンディオール製のものを着用されました。
他にも芦田淳さんや伊藤和枝といった方々が皇室デザイナーとして活躍しておられます。
愛子さまだけでなく、天皇陛下や雅子さまの情報についてはごちらをご覧ください!
ドレス「ローブデコルテ」っていくらするの?気になる価格は!?


ここまでローブデコルテを見てくると「実際に着てみたい」という方もいらっしゃるのでは?
実はローブデコルテ、一般人でも結婚式などで着用することができるんです!!
ドレスの種類にもよりますが、レンタルのお値段は30万円~。
着数に限りがあるため「必ず着たい!」という方は式場としっかり相談しましょう!
一般人でも80万円~で作れるということは……ドレスの素材やレースの種類、デザインによって価格は上がります。
紹介されている京都の上賀茂神社では、新郎の衣装と合わせて35万円~レンタルできます。
世界遺産の神社で、伝統的な衣装を着て結婚式なんて素敵ですね♪
今後、婚礼衣装の新定番となるかもしれません!
その他気になる皇室系イベントについてはこちらからも詳しく読めます↑
ローブデコルテの歴史と皇族ファッションの変遷
ローブデコルテは西洋宮廷の正式礼装として19世紀以降に確立し、日本の皇室でも明治以降に導入されました。
特に女性皇族の正礼装として、国際儀礼や宮中行事で欠かせない存在となっています。
美智子さまが皇后時代にクリスチャン・ディオール製の「明暉瑞鳥錦(めいきずいちょうにしき)」を纏ったことをきっかけに、その伝統が受け継がれてきました。
雅子さまの森英恵デザイン、紀子さまの中村乃武夫デザインなど、それぞれの皇族の個性に合わせて仕立てられており、「伝統 × モード」の融合が見られる点も特徴です。
愛子さまのローブデコルテも、清楚で現代的な雰囲気を漂わせながら、過去の皇后や妃殿下と同じ生地や意匠を踏襲している可能性があります。
このように、ローブデコルテは単なる衣装ではなく、歴史を受け継ぎながらその時代の女性皇族の品格と美意識を体現するファッションなのです。
まとめ|ローブデコルテの意味と愛子さまの魅力
ローブデコルテは、皇族女性にとって最も格式の高い礼装であり、そのデザインや素材には歴代の皇后や妃殿下の伝統が受け継がれています。
愛子さまの白を基調としたローブデコルテは、清楚さと現代的な品格を兼ね備えたスタイルで、まさに新時代の皇族像を体現した一着といえるでしょう。
以下に、主要な皇族方のローブデコルテの特徴を整理しました。
皇族 | デザイナー・特徴 | 備考 |
---|---|---|
美智子さま | クリスチャン・ディオール製「明暉瑞鳥錦」 | 皇后として初の西洋式ローブデコルテ導入 |
雅子さま | 森英恵デザイン | 修正を重ねて完成、気品と柔らかさ |
紀子さま | 中村乃武夫デザイン | 美智子さまの推薦、伝統的な織柄を継承 |
愛子さま | ブランド非公表(森英恵説濃厚) | 真っ白でシンプル、現代的で清楚な印象 |
ローブデコルテは単なるドレスではなく、皇族の伝統と個性を映す「文化の象徴」です。
愛子さまの一着もまた、時代を超えて受け継がれる皇室ファッションの新たなページを刻んでいるといえるでしょう。
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