
天皇陛下は東京駅を使うとき、どんなルートで移動しているの?
と気になったことはありませんか。
実は東京駅には、私たちが知らない皇室専用の通路や貴賓室、そして地下へとつながる秘密の扉があります。
それらは安全やプライバシーを守るために整備された特別な導線であり、ご公務とご静養とでは利用ルートも大きく異なります。
そこで・・・
- 天皇陛下や皇族の方々が東京駅を利用される際の【基本ルート】と【ご静養ルート】の違いがわかります。
- 貴賓室「松の間」「竹の間」「梅の間」や、そこから続く【皇室専用通路】の仕組みが理解できます。
- 地下通路につながる【秘密の扉の場所】や、実際に見られる可能性のあるスポットを知ることができます。
この記事を読むことで、皇室がどのように東京駅を利用しているのか、その裏側の仕組みがわかります。
「東京駅の秘密」を知れば、あなたの視点で駅の景色が少し変わるはずです。ぜひ続きを読んでみてください。
天皇陛下が東京駅を利用されるときの基本ルート


大人の週末
https://otonano-shumatsu.com/articles/387755/2
天皇陛下が東京駅を利用される際は、一般の利用客とは異なる特別なルートを通られます。
駅構内の混雑を避け、安全を最優先に確保するため、皇室専用の出入口と導線が設けられているのです。
具体的には、通常の改札口ではなく、駅係員や警備関係者だけが知る「特別ルート」からご入場される場所についてご紹介していきましょう。
天皇陛下や雅子さまと東京駅で会えるベストポジションは貴賓室の出入り口
東京駅には貴賓室があり、天皇皇后両陛下や愛子さま、秋篠宮ご夫妻や佳子さまといった皇族の方々は貴賓室から駅構内のを通ってホームに向かわれます。
では、その貴賓室の出入り口についてまずは、ご紹介して行きましょう。
天皇皇后両陛下や愛子さま、秋篠宮さまや紀子さま、佳子さま、悠仁さまなど、皇族方が皇居から東京駅に付けられる際の通用門があります。
丸の内中央改札付近と南口改札の間にある皇室専用の中央玄関口。


この中央玄関口で車を降りてすぐに、東京駅構内に入る皇族が専用の出入り口があります。


https://yamanote-line-transfer.info/yamanote-line/jy01_tokyo/jy01_g0801_11/


丸の内中央口から南口の向かったレンガ状になった壁。
この壁を進んでいったあたりに、皇室専用出入り口があります。
皇室専用出入り口の近くにはラーメン店があります。


皇室専用出入り口を探す目安にしてみてください。
天皇皇后両陛下は乗車される2時間程度前に先ほどご紹介した専用入口から東京駅入され、スタンバイされたの後、お出ましになります。
新幹線や電車の時間の30分前くらいから、黒いスーツを着たSPや警視庁が警備にあたります。
次に、新幹線をご利用になる際のホームへのご移動の流れを見ていきましょう。
貴賓室から新幹線ホームへのご移動の流れ


この貴賓室を出られた天皇皇后両陛下や愛子さまはルートは事前に徹底的な警備チェックが行われ、当日の駅構内では利用制限や一時的な立ち入り規制が敷かれるのが一般的です。
貴賓室から出られた天皇皇后両陛下は丸の内中央口方向を経て中央通路を通り、新幹線中央乗り換え口から東海道新幹線ホームに上がられます。
こうしたルートは、天皇陛下のご移動を円滑にするために一時的に通行が規制されますが、東京駅構内で天皇陛下を待ちわびる国民に答える配慮がされていると思われます。
東北、北陸新幹線を使われる際も、中央通路を通り、新幹線北乗り換え口を通ってホームに上がられます。
在来線ホームへのご移動の流れについては、中央通路からそれぞれの在来線のホームに向かわれます。
ご静養など公務以外での皇室専用ルート【東京駅の秘密ルート】


おとなの週末
https://otonano-shumatsu.com/articles/387755/2
天皇陛下がご静養など公務以外で東京駅をご利用になる際、知られざる“秘密ルート”が存在します。
その起点となるのが、陛下が休まれる貴賓室「松の間」です。
ここは金屏風や横山大観の絵が飾られた格式高い部屋で、出発前の静かなひとときを過ごす特別な空間です。
松の間を出ると、地下へ続く専用通路があります。
通路を進むと、業務用のエレベーターに乗り換えます。
このエレベーターで一階に上がり、駅構内の中央通路に直結した専用扉から移動します。
一般利用客が行き交うコンコースとは完全に分けられており、セキュリティとプライバシーが徹底されています。
こうして陛下は群衆に姿を見せることなく、新幹線や在来線のホームへとお進みになります。
この秘密ルートは、公式行事とは異なり、静養や私的なご移動に際して選ばれることが多いとされます。
公務での華やかな動線とは一線を画し、シンプルかつ効率的な導線が確保されているのです。
皇室専用の「松の間」から地下通路を通り、ホームへと向かわれる流れは、東京駅が持つもうひとつの顔であり、まさに“皇室だけが知る東京駅の秘密”といえるでしょう。
公務ルートとご静養ルートの違い
ルート | 出入口 | 経由場所 | 特徴 | 利用目的 |
---|---|---|---|---|
中央玄関ルート | 行幸通り正面の中央玄関 | 貴賓室 → 専用扉 → 中央通路 | 菊花紋の扉が象徴的。構内を短距離で移動可能。 | ご静養でも利用されることがある。堂々とした格式を重視。 |
松の間ルート | 松の間(貴賓室) | 松の間 → 鹿の間 → 地下通路 → 業務用エレベーター → 専用扉 → 中央通路 | 一般の目に触れにくい秘密の動線。移動区間は地下が中心。 | ご静養・お忍びの際に多用。人目を避け、静かに移動。 |
天皇陛下が東京駅をご利用になる際、そのルートは公務とご静養で大きく異なります。
ご公務のときは、あえて中央通路を通られることが多いのが特徴です。
これは、国民からのお出迎えやお見送りの声に応え、できる限りその姿をお見せするためです。
報道カメラの前を堂々と通られるその姿は、公務としての皇室の在り方を象徴するものでもあります。
一方で、ご静養やお忍びでのご移動では、できる限り人目に触れる範囲を短くするため、地下通路を利用されます。
松の間からつながる専用通路を経て業務用エレベーターで上がり、専用扉からホームへ出られる動線は、一般の目に触れる時間を最小限に抑える設計となっています。
この二つのルートの使い分けは、皇室が「国民との交流」と「安全かつ静かなご移動」という二つの要請を両立させるための工夫といえるでしょう。
なぜルートが分けられているのか
天皇陛下の東京駅での動線が「公務ルート」と「ご静養ルート」に分けられているのには、いくつかの理由があります。
まず第一に、安全面の配慮です。
公務の際には大勢の国民が集まり、報道陣も待ち構えています。
そのため警備体制は厳重に整えられ、陛下が中央通路を通られても安全が確保できるよう入念な準備が行われます。
一方で、ご静養やお忍びの際は、同じレベルの警備体制を整えることが難しい場合があります。
そこで、人目に触れる時間を最小限に抑えられる地下通路を利用することで、効率的かつ静かに移動できるのです。
第二に、皇室の在り方そのものに関わる理由があります。
公務では「国民に寄り添う姿」を示すために中央通路を通られますが、ご静養はあくまで私的な時間であり、静謐さとご負担軽減が重視されます。
ルートの使い分けは、公と私をしっかり分ける皇室ならではの姿勢の表れといえるでしょう。
このように、ルートの選択には単なる利便性以上の意味が込められており、皇室が担う公務と私的生活のバランスを象徴しているのです。
地下通路につながる秘密の専用扉はどこ?


https://www.jreast.co.jp/estation/stations/1039.html
天皇陛下や皇族方が東京駅で人目を避けて移動される際に使われるのが、松の間から延びる地下通路です。
この通路を進むと業務用エレベーターに行き着き、そこから地上に上がると「皇室専用の秘密の扉」が設けられています。
この扉こそ、皇族が中央通路へと入られる際に使われる特別な出入口なのです。
具体的には、8番線ホームの丸の内中央改札方面にあるエレベーター付近から降車される流れが多く確認されています。
その後、新幹線ホーム方面にある専用出入口を経由し、地下通路を通って丸の内中央口の車寄せまで進まれるのが通例です。


実際に、2025年8月1日から7日にかけて須崎御用邸でご静養された天皇皇后両陛下や愛子さまが歩かれたのは、丸の内中央口に向かう通路のうち、8番ホームと9番ホームの間にある区画です。
ここは東北新幹線の乗り口とも接続しており、一般の利用者も通る場所ですが、奥には特別な扉が存在します。
2025年8月現在、この場所には手荷物預かりが特設されていますが、その奥にある大きなシルバーの扉こそが、皇族専用の秘密の扉として知られています。
外観はシンプルで一般的な設備の一部のように見えますが、その先には皇族専用の動線が隠されているのです。
この扉から中央通路へ合流されることで、ご静養やお忍びの移動の際には、極力人目を避けながらもスムーズに新幹線ホームや駅構外へ移動できる仕組みが保たれているといえるでしょう。
皇室専用通路・貴賓室とは?


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すでにご紹介した「松の間」などの貴賓室や、中央通路・地下通路を経由する特別ルート。
ここでは改めて、その空間と専用通路について詳しくご紹介します。
皇室の方々が東京駅を通過される際、どのように安全かつ格式を保ちながら移動されるのかが垣間見える部分です。
東京駅の皇室用施設は、戦後の再建時に整備され、「松の間」「竹の間」「梅の間」の三つの貴賓室として現在に受け継がれています。
- 松の間:天皇・皇后両陛下専用の休所。横山大観の「富士に桜」が掲げられ、背後には金屏風が並ぶ荘厳な空間。
- 竹の間:皇族方や国賓の休憩室。窓は防弾仕様で、外部の視線を遮断。雅子さまや愛子さまもここを利用された記録があります。
- 梅の間:総理大臣や政府要人の控室。東京駅の歴史を物語る絵や写真が壁一面に展示され、特別な雰囲気を漂わせています。
これらの部屋からは「鹿の間」と呼ばれる広間を経て、ホーム下へ延びる皇室専用の地下通路につながります。
1964年の東海道新幹線開業にあわせて延長されたこの通路は、一部が大理石造りで仕上げられ、格調と機能性を兼ね備えた設計。
エスカレーターや業務用エレベーターを経由して、新幹線ホームや中央通路に直接アクセスできる仕組みとなっています。
安全性と効率を最優先にした動線でありながら、一般利用者の目に触れることは最小限。
まさに「東京駅のもう一つの顔」ともいえる存在です。
この特別な通路と貴賓室こそが、東京駅を通じて皇室の旅路を支える静かな舞台裏なのです。
まとめ|天皇陛下と皇室の東京駅特別ルート
項目 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
基本ルート | 中央玄関 → 貴賓室 → 中央通路 → 新幹線・在来線ホーム | 公務時に利用。国民に姿を見せる動線 |
ご静養ルート | 松の間 → 鹿の間 → 地下通路 → 業務用エレベーター → 秘密の扉 → 中央通路 | お忍びや静養時に利用。人目を避ける導線 |
貴賓室 | 松の間(天皇皇后両陛下)、竹の間(皇族・国賓)、梅の間(政府要人) | 防弾ガラスや歴史的調度品が設置 |
秘密の扉 | 8番ホームと9番ホームの間、手荷物預かり奥の銀色扉 | 中央通路に直結する特別な出入口 |
天皇陛下が東京駅をご利用になる際には、公務とご静養でルートが分けられ、格式と安全を兼ね備えた特別動線が用意されています。
公務では国民と触れ合う中央通路を通られ、ご静養では松の間から地下通路へ進まれることで、静かで効率的な移動が実現されています。
皇室専用通路と貴賓室は、皇室の公私の姿を映し出す東京駅の「もうひとつの顔」といえるでしょう。
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