平成天皇(上皇さま)の誕生日はなぜ祝日じゃないの?昭和・明治との違いを解説

歴代天皇の誕生日が祝日になることは、皆さんご存じでしょう。

しかし、平成に天皇であった上皇陛下の誕生日は、2025年現在祝日になっていません。

上皇陛下は退位したのに、どうして祝日になっていないの?

その理由について、調査していきましょう!

そこで今回は……

この記事でわかること
  • 上皇さまの誕生日はなぜ祝日じゃない?
  • 昭和天皇の誕生日が祝日になったのはいつ?
  • 明治天皇の誕生日について

昭和天皇や明治天皇の誕生日が祝日になったことについても調査しています。

目次

平成天皇(上皇さま)の誕生日はなぜ祝日じゃない?

出典:YAHOO!ニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/50571b5dd952b9a88f71c6055f868883bd181690

上皇さまの誕生日が祝日でないのには、いくつか理由があります。

これまでにも、亡くなった天皇の誕生日が祝日になった例があるよね!

理由①天皇が変わったから

これまでは、即位された天皇の誕生日が祝日になってきました。

2019年に上皇陛下から今上天皇に代が替わったため、天皇誕生日として12月23日が祝日から平日になったのです。

そもそも現代では、退位・崩御された天皇の誕生日が祝日として残る方が珍しいケースと言えます。

天皇が代替わりした場合、前の天皇の誕生日は平日に戻ることが原則なのです。

今上天皇陛下のお誕生日は2月23日ですので、2月に祝日が増えました。

ちなみに、戦前は天皇誕生日は「天長節」と呼ばれていたのです。

戦後、国民と天皇陛下の距離を縮めるために「天皇誕生日」と改名されました。

歴代天皇の誕生日をすべて祝日にすると1年のほぼ毎日が休みになってしまうため、とくに重要なものが祝日になっています。

理由②崩御されていないから

天皇の誕生日は、在位中以外にも崩御された後に天皇を偲ぶために制定される場合があります。

天皇が崩御した後に祝日になったのは、昭和天皇と明治天皇の誕生日です。

上皇陛下は退位されていますが、崩御されていないため、祝日になっていない可能性があります。

理由③連休ではないから

上皇さまの誕生日が祝日として残らなかった理由として、12月23日は連休でないため、という理由が挙げられます。

昭和の日(4月29日)はゴールデンウィークと重なります。

昭和の日をなくすと、1日連休が短くなるため経済的な影響が大きくなると考えられ、2025年現在も「昭和の日」として残されているのです

しかし、平成天皇(上皇さま)の誕生日は、そういった連休の中にないため天皇の代替わりとともに平日になったと考えられます。

平成天皇(上皇さま)と昭和天皇の誕生日

出典:東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/255873

昭和天皇の誕生日は、2025年現在「みどりの日」という祝日になっています。

1927年(昭和2年)~1988年(昭和63年)の「天皇誕生日」4月29日
昭和天皇崩御の後みどりの日に改称
2007年~の4月29日昭和の日

1947年までは、天皇の誕生日は「天長節」と呼ばれていました。

1948年に、天長節から天皇誕生日と名前が変更されています。

昭和天皇崩御の後は、みどりの日に改称。

国民の祝日に関する法律が改正され、2007年から4月29日が再び「昭和の日」になりました。

つまり、4月29日は天長節→天皇誕生日→みどりの日→昭和の日と名前が変わったのです。

「みどりの日」は、5月4日になっています。

なぜ5月4日が「みどりの日」?

もともと4月29日だった「みどりの日」。しかし、祝日法改正により移動しました。5月3日の憲法記念日と5月5日のこどもの日に挟まれていました。
当時の「祝日法」では、祝日に挟まれた4日もお休みになっていたのです。なので、何にもない日だった5月4日が祝日になりました。

つまり、お休みが1日増えたわけではなかったのですね。

明治天皇の誕生日は祝日?

出典:BUSHOO!JAPANhttps://bushoojapan.com/jphistory/kingendai/2024/10/22/105853

大正天皇の誕生日も祝日ですが、「大正の日」はありませんね。

明治天皇の誕生日11月3日
祝日の名前文化の日

明治天皇の誕生日は11月3日で、現在は「文化の日」という祝日です。

明治天皇が崩御されると、崩御が発表された7月30日が「明治天皇祭」という祝日が制定されました。

しかし、大正天皇が崩御された後に、明治天皇祭の祝日もなくなったのです。

その後、国民から「明治天皇を偲ぶ日がない」との意見が集まり、1927年から11月3日が「明治節」として祝日に 戻りました。

1948年の祝日法により、「文化の日」と名付けられたのです。

なぜ「文化の日」なの?

日本国憲法が発布されたからです。
日本の肩峰は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という主旨のため、文化の日と命名されました。

まとめ|平成天皇(上皇さま)の誕生日は代替わりしたから平日に

上皇さまの誕生日(12月23日)が祝日とならないのは、天皇が代替わりされたことや、まだ崩御されていないこと、また連休に該当しない日であるなど、複数の理由が影響しています。

これに対し、昭和天皇や明治天皇の誕生日は、国民の関心や時代背景、法律の改正などを経て、祝日として残されてきました。

今後、上皇さまの誕生日が改めて祝日になる可能性も議論の余地がありますが、現時点ではその予定はありません。

以下にポイントをまとめた表を掲載します。

項目内容
上皇さまの誕生日12月23日(2025年時点で平日)
祝日でない理由天皇の代替わり・崩御していない・連休に該当しないため
昭和天皇の誕生日4月29日(昭和の日)|みどりの日→昭和の日に変更
明治天皇の誕生日11月3日(現在の文化の日
大正天皇の扱い特定の祝日はなし(「大正の日」は存在しない)

いろいろな理由がありますが、一番は崩御されていないことが考えられます。

基本的には、先代の天皇の誕生日は平日に戻るので、これは先例通りといえます。

また、天皇の誕生日がすべて祝日になるわけではなく、昭和天皇と明治天皇のケースが珍しいと言えるでしょう。

昭和、明治の天皇は、激動の時代を生きた天皇であることからも国民から慕われていたことも理由として挙げられます。

これから、上皇さまの誕生日は祝日になるでしょうか?

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