天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問スケジュールを時系列で徹底解説!

天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問スケジュールを時系列で確認

2025年7月6日~13日、天皇陛下と雅子さまがモンゴルを訪問されることが発表され、いま注目が集まっています。

この歴史的な訪問は、日本とモンゴルの外交関係50周年という節目の年にあたり、両国の親交をさらに深める絶好の機会といえるでしょう。

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天皇陛下の訪問ってどんな予定があるの?

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雅子さまは全日程に参加されるの?

外交的にも大きな意味を持つこの訪問では、ナーダム祭への出席や晩餐会など、さまざまな公式行事が予定されています。

そこで・・・

この記事でわかること
  • 天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問スケジュールを7月6日から13日までの全日程
  • 各日ごとの公式行事や訪問先の内容、雅子さまのご体調に配慮した出席状況
  • ナーダム祭や晩餐会などの主要イベントを通じた日蒙の外交的意義や、国民の歓迎ムードの詳細

本記事では、訪問スケジュールを時系列でわかりやすく整理しながら、どんな行事が待っているのか、また雅子さまのご体調に配慮した調整内容についても丁寧に解説します。

ナーダム祭や晩餐会の詳細は別記事でご紹介していますので、そちらもぜひあわせてご覧ください!

目次

モンゴル訪問の全体スケジュール(時系列で紹介)

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/gallery/897570?page=3
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250618/k00/00m/040/130000c

天皇陛下と雅子さまのモンゴル公式訪問は、2025年7月6日(日)から7月13日(日)までの8日間にわたって行われます。

モンゴルの伝統行事「ナーダム祭」へのご出席をはじめ、両国の外交関係を象徴する会談や文化交流行事などが盛り込まれた充実のスケジュールです。

では、ここからは時系列で詳しく見ていきましょう。


7月6日(日) 出発と現地到着の予定

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/gallery/897570?page=3
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/897570

2025年7月6日午前、天皇陛下と雅子さまは羽田空港から政府専用機にてモンゴルの首都・ウランバートルへ向けて出発されました。

現地時間の午後には「チンギスハーン国際空港」にご到着。

モンゴル側は大統領をはじめ、国を挙げての歓迎ムード。

到着早々に歓迎のお菓子(アーロール)が出され、天皇陛下と雅子さまが1口お召あがりに。

アーロールとはモンゴルの伝統菓子の一つで、干しヨーグルトのような乳製品。

モンゴル政府による簡易的な歓迎セレモニーが行われますした。

この日は公式行事は予定されていません。

両陛下ともに宿泊先「シャングリ・ラ ウランバートル」で静養され、翌日からの公務に備えられます。

天皇陛下と雅子さまがご宿泊されるホテルについてはこちらでご紹介していますので、ぜひご覧ください!


7月7日(月)チンギスハン国立博物館と水関連施設を訪問

7月7日(月)には、天皇陛下が単独でモンゴル国内の文化・研究施設をご訪問。

モンゴルの歴史を象徴する「チンギスハン国立博物館」へ

読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20250707-OYT1T50157/

2025年7月7日、天皇陛下はモンゴルの歴史と文化に敬意を表し、モンゴルの首都ウランバートルにある「チンギスハン国立博物館」を最初のご訪問施設とされました。

この博物館は、ナショナル・ジオグラフィック協会が選ぶ“2024年に訪れるべき博物館トップ20”にも選ばれた、アジア屈指の文化施設です。

同博物館では、フン族から始まる遊牧民族の歴史や、モンゴル帝国時代の王侯貴族にまつわる展示が行われており、モンゴル国家の成り立ちと文化的誇りが凝縮されています。

展示は学術的かつ美術的な完成度が高く、馬文化や弓矢の伝統、モンゴル人の知恵と技術にもスポットが当てられています。

館長が、遺跡調査などへの日本の支援を紹介すると、陛下は「日本の学者が共同調査に積極的に参加されたのですね」と話された。高さ約7メートルの黄金のチンギス・ハーン像も見学された。
読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20250707-OYT1T50157/

最初の訪問施設として選ばれ、熱心にご見学された様子がわかります。

この博物館訪問は、歴史と文化を通して日本とモンゴルの交流を深める重要な外交的機会となりました。


陛下が長年関心を寄せる「水資源」関連施設も視察へ

毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250707/mpj/00m/040/058000f/20250707mpj00m040045000p
毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250707/mpj/00m/040/058000f/20250707mpj00m040045000p

7月7日午後には、天皇陛下がご自身の研究テーマとして長年取り組まれている「水問題・水資源」に関連するモンゴル国内の施設(ガチョールト水源)も訪問。

Ts.トゥルフー局長が天皇陛下を歓迎し、同局の業務を説明。

トーラ川沿いの取水井戸も視察されました。

モンゴルは水資源の地域格差や気候変動による乾燥化の問題を抱えており、陛下の環境保全や国際協力への関心が活かされる場となるでしょう。

陛下はこれまでも国際水協会(IWA)などの場で水問題に関する講演を行っており、今回の視察もその延長線上に位置付けられると考えられます。


一方、雅子さまは宿泊先で静養予定

なお、皇后雅子さまはこの日も宿泊先にて静養を優先される見込みです。

体調を考慮して無理のないスケジュールが組まれており、訪問日程中もご自身のペースで国際親善に努められるスタイルがとられています。


この訪問は、単なる公式行事ではなく、文化・学術・環境の各分野における天皇陛下のご関心とモンゴル側の敬意が交差する非常に意味深い1日となりそうです。


7月8日(火)大統領夫妻との会談・晩餐会

毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250708/mpj/00m/040/051000f/20250708mpj00m040050000p

続く7月8日(火)には、本訪問の中心行事ともいえる公式歓迎式典が午前11時ごろから行われました。

歓迎ムードで盛り上がるスフバートル広場には羽織袴姿の大相撲の元横綱、白鵬と日馬富士、民族衣装の朝青龍が姿を見ていたおり、閣僚との挨拶の際には声をかけられました。

そして政府庁舎で天皇陛下がゲストブックに記帳。

伝統と格式が調和する“ゲル”でのご対面

毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250708/mpj/00m/040/082000f/20250708mpj00m040075000p

庁舎内にある応接用の「ゲル」へと移動し、両陛下は大統領夫妻と4人で歓談されました。陛下は、「雅子にとっては初めてですので、今回2人で揃ってモンゴルの歴史、社会、文化に触れることを大変楽しみにしております」と述べられました。

FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/898424#goog_rewarded

ゲルとは、モンゴルの遊牧民が使用する伝統的な円形テント住居のこと。

現代では住宅としてだけでなく、政府の迎賓施設や観光施設としても用いられています。

今回、天皇陛下とモンゴル大統領との会談が行われたのは、特別にしつらえられた“応接用ゲル”。

天井を見上げれば、木組みが放射状に広がる壮麗な構造と、中央に煌めくシャンデリアが目を引きます。

空間全体にモンゴルらしい伝統文様や壁画が施されており、異文化の重厚な空気を感じさせる設えとなっていました。


天皇陛下の柔らかな表情と丁寧な対話姿勢
毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250708/mpj/00m/040/082000f/20250708mpj00m040075000p

写真からは、天皇陛下がにこやかにモンゴル大統領と握手を交わし、雅子さまも落ち着いた様子で応じられている姿が確認できます。

両陛下の自然な微笑みと、相手国の文化へのリスペクトをにじませた所作は、まさに“皇室外交”のお手本のような光景。

厳粛な外交儀礼の中にも、温かな人間関係の構築を感じさせます。


モンゴルの歴史と文化への敬意がにじむ舞台
jiji.com
https://www.jiji.com/jc/p?id=20250708142006-0086158172

今回の「ゲル」での会談は、単なる様式美ではなく、モンゴル側からの“心からの歓迎”を象徴する場でもありました。

皇室の公的行事において、相手国の文化を尊重する姿勢は常に重視されますが、このように伝統建築の中で行われる会談は非常に珍しく、日本でも大きな話題を呼びました。

両国の歴史的なつながりと、未来に向けた友好の証として、このゲルでのご対面は非常に象徴的なシーンとなりました。

日本人の慰霊碑を訪れ供花

Dmenuニュース
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tbs/nation/tbs-2031837?redirect=1

また日本時間午後3時半すぎに「日本人死亡者慰霊碑」にご到着。

戦後、旧ソ連によって抑留され、モンゴルで亡くなった日本人約1700人の慰霊碑を訪れ白い花輪を慰霊碑の前に置き、黙祷を捧げられました。

2007年皇太子時代のモンゴルご訪問の際にも天皇陛下は訪れておられます。

歓迎晩餐会

朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20250708004596.html?iref=pc_photo_gallery_9

そして、夜にはシャングリ・ラ ウランバートルで歓迎晩餐会が開かれ、両陛下がご出席されました。

晩餐会では、天皇陛下が日本語とモンゴル語でスピーチを行われ、モンゴル国民との友好を深める貴重な場となりました。

朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20250708004596.html?iref=pc_photo_gallery_9
朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20250708004596.html?iref=pc_photo_gallery_9

さらに、2007年皇太子時代のモンゴルご訪問時と同様、ビオラを弾いてモンゴル伝統の弦楽器・馬頭琴のオーケストラと共演が実現!

なんと!2曲も演奏されました。

日本の唱歌「浜辺の歌」とモンゴルの「モンゴル・アヤルゴー」の2曲を披露

それにしても、日頃から練習をされているからこそ、できる共演。

天皇陛下の音楽への造詣の深さには頭が下がります。


モンゴルでの晩餐会メニューについてはこちらでご紹介しています。

ぜひ御覧ください!

7月9日(水)文化・教育施設の視察

7月9日(水)には、教育・医療分野における日本の支援に関する視察をされました。

天皇陛下は、午前中は日本の高専制度をモデルに設立された「モンゴル・コーセン技術カレッジ」を、午後には日本の協力で建設された公立学校・大学病院を訪問され、現地の人々との交流を行われました。

天皇陛下ご訪問の「モンゴル・コーセン技術カレッジ」とは?

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD034TW0T00C25A7000000/

「モンゴル・コーセン技術カレッジ」は、日本の高等専門学校(高専)制度をモデルにしたモンゴル初の教育機関です。

日本の支援団体「モンゴルに高専を創る支援の会」や、JICA(国際協力機構)の技術協力のもとで2014年に設立されました。

高専の規模は機械工学など5学科、在籍する学生は345人。

この学校は、将来のモンゴル経済を支える高度技術者の育成を目的に設置され、5年制の一貫教育を通じて、即戦力となる理工系人材を養成しています。

卒業生の4割が日本の企業に就職。

素晴らしい人材として活躍されています。

天皇陛下は、ロボットや計測機器が並ぶ機械教室で学生が制作したコンピューター制御で金属を削る機器などをご覧になりました。


日本の高専との連携が進む

特筆すべきは、東京都立産業技術高等専門学校(都立産技高専)とのMOU(教育連携協定)締結です。
2022年3月、両校の校長がリモートで参加し、正式な連携が始まりました。この協定を通じて:

  • 日本からの教員派遣
  • 現地での授業や指導
  • 教育プログラムの共同開発
  • 日本の教育機材の導入

といった、実践的かつ継続的な支援が行われています


カリキュラムと学びの特色

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD034TW0T00C25A7000000/

モンゴル・コーセンでは、以下のような技術分野に焦点を当てた教育が行われています:

  • 機械工学
  • 電子・電気工学
  • 情報・通信技術(ICT)

さらに、日本語教育や職業倫理、日本的なマナーもカリキュラムに組み込まれており、日系企業での就職にも対応できる人材育成を目指しています。

モンゴルコーセン技術カレッジの井上徹理事長(74)や学生との交流も行われ、「勉強はどうでしたか?」「良い勉強をしてください」などお声をかけられました。

天皇陛下のご訪問の意義

天皇陛下はこの教育機関をご視察され、モンゴルの若者たちが技術や未来に向かって学ぶ姿をご覧になる予定です。

この訪問には次のような意味があります:

  • 教育支援を通じた日蒙の絆の強化
  • 現地の人材育成に寄り添う皇室の姿勢の表明
  • 日本の教育モデルの国際的信頼の確認

また、同日に訪問が予定されているのは、このカレッジのほか、日本の支援で整備された大学病院や公立学校も含まれており、教育・医療を通じた国際協力の象徴的1日となる見込みです。

この日、午前中、雅子さまは静養。

午後からのご公務に参加されました。

公立学校の視察

NHKNEWS
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250709/k10014858111000.html

午後には雅子さまも合流され、ウランバートル郊外の「ゲル地区」にある日本の無償資金協力で建設された公立学校をご訪問。

現地の子どもたちによる伝統音楽やダンスの披露をご覧になり、生徒一人ひとりに温かく声をかけられるなど、心通う交流が行われました。

かつて駐日大使を務めたジグジッド氏は「今回のご訪問は外交官の悲願であり、友好と親善がさらに深まる」と語り、今後は経済・文化・人材交流の拡大にも期待を寄せています。

モンゴル日本病院を視察

Xより
https://x.com/news24ntv/status/1942939178213515410

ひきつづき午後、天皇皇后両陛下はモンゴル・ウランバートル市内にある「モンゴル日本病院」をご訪問になりました。

この病院は、日本政府の無償資金協力により建設されたモンゴル初の大学附属病院であり、日蒙の学術・医療連携の象徴ともいえる施設です。

同病院は、徳島大学や愛媛大学との連携により、モンゴル人医療従事者の人材育成を支援しており、教育・研修制度が整備されています。

天皇陛下は、かつて宮崎大学に留学していたモンゴル人外科医に対し、「モンゴルではどういうガンが多いですか」と具体的に質問され、肺がんや胃がんが多いとの説明を丁寧に受けられました。

一方、雅子さまは、日本で看護教育を受けたモンゴル人看護師に、「日本で学ぼうと思われたきっかけは?」と優しく問いかけられ、医療人としての志や経験に寄り添われる場面も見られました。

また、病院で活動する日本人青年海外協力隊員との交流も行われ、隊員が「父も協力隊としてザンビアで活動していた」と話すと、陛下は「もしかすると、私もお会いしていたかもしれませんね」と、温かく応じられました。

視察後には、モンゴルに暮らす日本人関係者との懇談も行われ、両陛下は現地で長年日本語情報誌を発行している編集者に「雑誌では日本人にどのようなことを伝えたいですか?」と問いかけるなど、文化交流の担い手たちへの関心も深く示されていました

また、モンゴル特有の気候にも話題が及び、「冬の寒さはどれくらい厳しいのですか」と尋ねるなど、生活環境への思いやりも見せられました。

7月10日(木) 新モンゴル学園とガンダン寺を訪問

7月10日は午前は天皇陛下お一人で、日本式教育を取り入れた「新モンゴル学園」を視察

また午後には、ウランバートル市内の仏教寺院「ガンダン寺」にも訪問

「新モンゴル学園」――日本式教育を導入したモンゴルの名門校

天皇陛下は、モンゴル国内でもトップクラスの教育機関とされる「新モンゴル学園(Shin Mongol Gakuen)」をご訪問。日本式教育を受ける生徒たちと交流されました。

同校は、日本で教員研修を受けたガルバドラフ氏が設立し、山形西高校をモデルに日本語教育や部活動、個別面談などを導入しているのが特徴です。

陛下は、日本語で夢や目標を語る生徒たちに温かく耳を傾け、「高い志を持っていることをとてもうれしく思います」と励ましの言葉をかけられました。

物理教師を目指す女子生徒には「すばらしい」と拍手を送られるなど、現地の若者への深い関心と共感を示されました。

この学園は、1990年代の民主化以降に日本の教育モデルを参考にして設立された私立学校で、以下のような特徴があります:

  • 日本語教育が初等・中等段階から導入されている
  • 規律、協調性、勤勉さなど日本的価値観に基づく教育方針を実践
  • 日本への大学進学や交換留学制度が充実
  • 日本の高校や大学と姉妹校・連携協定を持ち、日蒙間の教育交流の中心的存在

これまでにJASSO(日本学生支援機構)やJICAとも連携しており、日本に留学するモンゴル人学生の多くがこの学園の出身者です。


ガンダン寺――モンゴル仏教の精神的象徴へ

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD034WH0T00C25A7000000/

午後には、ウランバートル市内にあるガンダン寺(ガンダン・テグチンリン寺)をご訪問されました。

この寺院は、モンゴル最大の仏教寺院であり、モンゴル仏教の総本山ともいわれる場所です。

  • 1835年に創建
  • ソ連時代の弾圧期を乗り越え、現在は再建・復興されている
  • 巨大な「観音菩薩像(高さ26.5m)」で有名
  • チベット仏教に基づく修行と研究の中心地

かつて社会主義体制下で弾圧を受けたモンゴル仏教ですが、1990年代の民主化以降、信教の自由が認められ、同寺は国民の信仰の象徴として再興されました。

寺院内の「観音堂」には、寄付を募って再建された高さ約25〜26メートルにおよぶ巨大な「開眼観世音菩薩像」が安置されています。

陛下はその荘厳な姿をご覧になったうえで、僧院長から「この像はモンゴルの人々の自由の象徴です」との説明を受け、「これは特別な存在ですね」とお応えになりました。

Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa876dfa6f520d72046f1683c41d05ae425b722a

また、境内ではモンゴル伝統の仮面舞踊「ツァム」の披露もあり、陛下はその歴史的背景と宗教的意味に深い関心を寄せられ、「歴史的に重要な話を聞き拝見して、非常に有意義な時間を過ごすことができました」と感想を述べられました。

さらに、出発の際には10歳の少年僧から花束を受け取り、「大きくなったら日本に来てください」と優しく声をかけられる一幕も。

終始和やかな雰囲気の中で進んだこの訪問は、両国の文化的・精神的なつながりを再確認する貴重な機会となりました。


皇后雅子さまの出席は当日調整へ

この日の行事には、皇后雅子さまも体調が許せば同行される方向でしたが、体調を調整される日となり、天皇陛下お一人でのご公務となりました。

7月11日(金) モンゴルの国民的祭典「ナーダム」開会式にご出席・弓射競技を観覧

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250711/k00/00m/040/135000c

7月11日は首都ウランバートルの国立中央スタジアムで開催された国民的祭典「ナーダム」の開会式にご出席されました。

両陛下はフレルスフ大統領夫妻と並んで貴賓席に着席し、終始笑顔で式典を鑑賞されました。

ナーダム」はモンゴル語で“祭典”を意味し、革命記念日である7月11日から3日間にわたり行われる伝統行事

相撲・競馬・弓の「男の三つの競技」のほか、羊のくるぶし骨を使った「シャガイ」などが行われ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

外国要人の出席は極めて珍しく、両陛下の臨席はモンゴル側の厚い友好の証とも言えるでしょう。

この日の開会式では、「永遠に輝くモンゴル」をテーマに、約2500人による伝統的な音楽と踊りのパフォーマンスが繰り広げられ、陛下は双眼鏡を手に熱心にご覧になりました。

午後には、モンゴル最大の祭典「ナーダム」の中核をなす競技「弓射(きゅうしゃ)」をフレルスフ大統領夫妻とともに観戦されました。

両陛下が競技会場にご到着されると、場内からは温かな歓声が上がり、お二人は笑顔で手を振って応えられました

競技では、男性と女性の選手がそれぞれ長さ1メートルほどの矢を放ち、75メートル(男性)、65メートル(女性)先の的を狙います。

的中の瞬間、両陛下は大きな拍手を送られ、競技者から説明を受けながら一つ一つの演技に熱心に耳を傾けられました。

また、大統領自らが矢を放つ場面では、その軌道を目で追いながら笑顔で称えられる場面もあり、和やかな交流が印象的でした。

ナーダムは、現在では女性の参加も可能となり、今年は合計630人が出場。

なお、天皇陛下がナーダムに出席されるのは、2007年の皇太子時代に続き今回が2回目

両陛下は午後から2つ目の競技、モンゴル独自の伝統遊戯「シャガイ」の競技もご覧になり、モンゴル文化との深いふれあいのひとときとなりました。

皇后雅子さまはナーダム祭の開会式に出席され、午後からの弓・シャガイの競技でも元気なお姿をお見せになっていました。

天皇皇后両陛下が出席されるナーダム祭についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

ぜひご覧ください!


7月12日(土) ナーダム祭・競馬とホスタイ国立公園を視察

産経新聞
https://www.sankei.com/article/20250712-7424OF5O7RPPXGXUYALVYEJS2Q/

7月12日は草原地帯で開催されるナーダムの競馬競技をご覧になった後、ホスタイ国立公園を訪問

国民的祭典「ナーダム」の名物競技・子ども競馬を観戦するため、ウランバートル郊外のフイ・ドローン・ホダグ草原を訪問されました。

フレルスフ大統領夫妻と笑顔で再会された両陛下は、強い日差しの下、テント「ゲル」から5歳馬による全長22キロのレースをご覧になりました。

天皇陛下はカメラと双眼鏡を手にレースを追い、皇后さまも歓声を送りながら拍手を送られていました。

8〜13歳の子どもたちが騎手として出場し、100頭以上の馬が草原を疾走する様子は、まさにモンゴル文化の象徴。

両陛下の姿に、現地の人々も大きな歓迎の拍手を送っていました。

ホスタイ国立公園では、絶滅危惧種・タヒ(モウコノウマ)の保護活動について説明を受け、自然環境保全への関心を深められました。

皇后雅子さまもご出席されています。


7月13日(日) 現地出発〜帰国の途へ

日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/category/society/eb9af67dcb4e40a49882e420ef3205f7

いよいよモンゴル訪問の最終日。

政府専用機で夕方日本へ帰国されました。

短い日程ながら、要人会談・文化交流・伝統行事といった外交的にも意義のある訪問スケジュールが組まれており、今後の日蒙関係の深化が期待されます。


このように、天皇皇后両陛下のモンゴルご訪問は、国際親善と文化交流の双方に重きを置いた非常に密度の高いスケジュールでした。

モンゴルご訪問の雅子さまの衣装が気になる方はこちら!

訪問時に予定されている主な行事・イベントとは?

毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250708/mpj/00m/040/051000f/20250708mpj00m040063000p

天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問中には、伝統文化や国際親善を象徴する数々の公式行事が予定されています。

外交的意義の高い会談から、文化・教育施設の視察まで、日蒙関係の深化を体現するイベントが盛り込まれています。

では、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

予定される式典・会食・視察の内容

訪問中、陛下はモンゴルのフレルスフ大統領夫妻と公式に会談し、日蒙の友好関係のさらなる発展について意見交換を行います。

この会談に続き、晩餐会が7月8日に「シャングリ・ラ ウランバートル」で開催され、天皇陛下は日本語とモンゴル語でスピーチを予定しています。

また、以下のような視察も行われます。

  • チンギスハン国立博物館:モンゴルの歴史や文化を象徴する展示を見学(7月7日予定)
  • 水資源施設:天皇陛下が長年関心を寄せる分野の研究・技術について視察
  • モンゴル・コーセン技術カレッジ:日本の高専モデルを導入した教育機関
  • 新モンゴル学園:日本式教育の導入校として注目
  • ガンダン寺:モンゴル仏教の中心地で精神文化を体感
  • ホスタイ国立公園:絶滅危惧種タヒ(モウコノウマ)の保護活動を見学予定

現地メディアや市民の反応・歓迎ムード

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/897714?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink
毎日新聞
https://mainichi.jp/graphs/20250708/mpj/00m/040/051000f/20250708mpj00m040047000p

天皇陛下のモンゴル訪問は史上初であり、モンゴル国内では大きな関心が寄せられています。

現地メディアでも「歴史的な訪問」として連日報道されており、歓迎ムードは非常に高まっています。

実際、スフバートル広場に民族衣装で正装したモンゴル市民が大勢天皇皇后両陛下を歓迎している様子がわかります。

そしてこの広場には日の丸のほか、両陛下の大きな写真が掲げられるなど、歓迎ムードを更に盛り上げています。

また、モンゴル大統領府は公式声明で「この訪問は両国の戦略的パートナーシップを強化する重要な機会」と位置づけており、両国の未来に向けた外交イベントとして期待。

とくにナーダム祭の観覧が予定されている7月11日・12日には、天皇陛下への歓声が響く可能性も高く、注目の一日となりそうです。

天皇陛下と雅子さまがモンゴルを訪問される背景とは?

今回のモンゴル訪問は、外交上の節目を彩る非常に重要な意味を持つものです。

では、なぜ今モンゴルなのか?その背景を探っていきましょう。

なぜ今モンゴルなのか?外交的な意味

日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/category/society/df5d0181400e4b91bb401c11d8314a82

天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問は、2022年に日蒙外交関係樹立50周年を迎えたことが大きなきっかけとなっています。

日本とモンゴルの外交関係樹立50周年を迎えた2022年にフレルスフ大統領夫妻が来日した際、大統領から両陛下に招待がありました。
日テレNEWS https://news.ntv.co.jp/category/society/df5d0181400e4b91bb401c11d8314a82

実際の訪問はその数年後の2025年に実現しましたが、それはパンデミック後の外交再開と両国の戦略的連携の深化を示すものです。

さらにモンゴルは、地政学的にロシアと中国に挟まれた要衝の国であり、日本にとっても重要なパートナー。

資源分野や人的交流、環境保全など、幅広い分野での協力が進んでおり、天皇陛下のご訪問はこうした関係を象徴する場として位置づけられています。

宮内庁も【公式サイト|天皇皇后両陛下の外国ご訪問について(2025年モンゴル)】にてこの訪問の概要を紹介しています。

天皇陛下のモンゴル訪問は史上初

朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20250708004596.html?iref=pc_photo_gallery_9

注目すべきは、天皇陛下によるモンゴル訪問が史上初という点です。

これまで皇室とモンゴルとの交流はありましたが、天皇ご自身が現地を訪問されるのは今回が初めて。

この歴史的な一歩により、両国の信頼関係はさらに強化されるとみられています。

特に今回の訪問では、皇室としての外交的存在感をアピールしつつ、「象徴としての天皇」のお立場を体現する絶好の機会ともいえます。

モンゴルとの皇室交流のこれまで

日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/category/society/df5d0181400e4b91bb401c11d8314a82

モンゴルと皇室との関係は、2007年に天皇陛下(当時の皇太子)がモンゴルをご訪問されたことに始まります。

さらに2013年には、上皇ご夫妻(当時の天皇皇后両陛下)との親書交換も行われるなど、皇室レベルでの友好は徐々に築かれてきました。

また、学術・文化・教育などの分野では、日本の高専制度の導入や日本語教育支援など、両国の連携は今も拡大しています。

こうした長年の積み重ねを背景に、2025年の天皇皇后両陛下のご訪問は「信頼の証」として受け止められ、両国の未来に新たな一歩を刻むものとなっています。

まとめ|天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問スケジュールと外交意義を総整理

日付主な予定内容雅子さまのご予定
7月6日(日)羽田発〜ウランバートル着、簡易歓迎セレモニー、ホテルで静養同行・静養
7月7日(月)チンギスハン博物館、水関連施設視察静養
7月8日(火)大統領夫妻との会談、戦没者慰霊、晩餐会公務に同行予定
7月9日(水)教育・医療施設(技術カレッジ、公立学校)訪問静養
7月10日(木)新モンゴル学園、ガンダン寺視察出席調整中(体調考慮)
7月11日(金)ナーダム祭の弓射競技観覧、在留邦人・現地関係者との交流無理のない範囲での出席予定
7月12日(土)ナーダム祭競馬観覧、ホスタイ国立公園訪問無理のない範囲での出席予定
7月13日(日)日本へ帰国同行予定

2025年7月6日から13日にかけての天皇皇后両陛下のモンゴル訪問は、歴史的意義のある外交イベントとして注目されています。

天皇陛下にとっては初のモンゴル訪問であり、文化・教育・自然保護の視察を通じて、日蒙の友好関係を象徴する内容が多く盛り込まれています。

天皇陛下と皇后雅子さまのモンゴルでのご活躍を楽しみにしましょう。

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