2025年7月6日~10日、天皇陛下と雅子さまがモンゴルを訪問されることが発表され、いま注目が集まっています。
この歴史的な訪問は、日本とモンゴルの外交関係50周年という節目の年にあたり、両国の親交をさらに深める絶好の機会といえるでしょう。

天皇陛下の訪問ってどんな予定があるの?



雅子さまは全日程に参加されるの?
外交的にも大きな意味を持つこの訪問では、ナーダム祭への出席や晩餐会など、さまざまな公式行事が予定されています。
そこで・・・
- 天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問スケジュールを7月6日から13日までの全日程
- 各日ごとの公式行事や訪問先の内容、雅子さまのご体調に配慮した出席状況
- ナーダム祭や晩餐会などの主要イベントを通じた日蒙の外交的意義や、国民の歓迎ムードの詳細
本記事では、訪問スケジュールを時系列でわかりやすく整理しながら、どんな行事が待っているのか、また雅子さまのご体調に配慮した調整内容についても丁寧に解説します。
ナーダム祭や晩餐会の詳細は別記事でご紹介していますので、そちらもぜひあわせてご覧ください!
モンゴル訪問の全体スケジュール(時系列で紹介)


https://mainichi.jp/articles/20250618/k00/00m/040/130000c
天皇陛下と雅子さまのモンゴル公式訪問は、2025年7月6日(日)から7月13日(日)までの5日間にわたって行われます。
モンゴルの伝統行事「ナーダム祭」へのご出席をはじめ、両国の外交関係を象徴する会談や文化交流行事などが盛り込まれた充実のスケジュールです。
では、ここからは時系列で詳しく見ていきましょう。
7月6日(日) 出発と現地到着の予定
2025年7月6日午前、天皇陛下と雅子さまは羽田空港から政府専用機にてモンゴルの首都・ウランバートルへ向けて出発されます。
現地時間の午後には「チンギスハーン国際空港」に到着予定。
モンゴル側は大統領をはじめ、国を挙げての歓迎ムード。
モンゴル政府による簡易的な歓迎セレモニーが行われます。
この日は公式行事は予定されていません。
両陛下ともに宿泊先「シャングリ・ラ ウランバートル」で静養され、翌日からの公務に備えられます。


天皇陛下と雅子さまがご宿泊されるホテルについてはこちらでご紹介していますので、ぜひご覧ください!
7月7日(月)チンギスハン博物館と水関連施設を訪問
7月7日(月)には、天皇陛下が単独でモンゴル国内の文化・研究施設を訪問される予定です。
具体的には、モンゴルの歴史と文化を象徴する「チンギスハン国立博物館」を見学し、陛下が長年研究されてきた水資源に関連する施設も視察される見通しです。
一方、皇后雅子さまはこの日も静養を優先され、宿泊先で体調管理に努められるとされています。
7月8日(火)大統領夫妻との会談・晩餐会
続く7月8日(火)には、本訪問の中心行事ともいえる公式歓迎式典が行われ、天皇陛下はモンゴルのフレルスフ大統領夫妻と会談されます。
また戦後、旧ソ連によって抑留され、モンゴルで亡くなった日本人約1700人の慰霊碑も訪れ供花される予定です。
そして、夜にはシャングリ・ラ ウランバートルで歓迎晩餐会が開かれ、両陛下がご出席される予定です。
晩餐会では、天皇陛下が日本語とモンゴル語でスピーチを行われる計画で、モンゴル国民との友好を深める貴重な場となります。
なお、皇后雅子さまはこの日も参加予定です。
7月9日(水)文化・教育施設の視察
7月9日(水)には、教育・医療分野における日本の支援に関する視察が予定されています。
天皇陛下は、日本の高専制度をモデルに設立された「モンゴル・コーセン技術カレッジ」や、日本の協力で建設された大学病院・公立学校を訪問され、現地の人々との交流を行われる見込みです。
この日も雅子さまは静養日とされ、公式行事には参加されない見通しです。
7月10日(木) 新モンゴル学園とガンダン寺を訪問
7月10日は、日本式教育を取り入れた「新モンゴル学園」を視察予定。
現地の教育現場に触れ、日蒙友好の教育連携についても意見交換がなされる可能性があります。
また、ウランバートル市内の仏教寺院「ガンダン寺」にも訪問予定で、モンゴルの宗教・精神文化への理解を深められる一日となりそうです。
皇后さまの出席は体調を見ながら調整される予定です。
7月11日(金) ナーダム祭・弓射競技を観覧
7月11日はナーダムの中でも人気の高い弓射競技の観覧が予定されています。
天皇陛下が伝統文化への理解を深める場となるほか、滞在中、在留邦人代表や、日本とゆかりのあるモンゴル人とも面会される予定です。
皇后雅子さまは体調を踏まえ、無理のない範囲で出席すを予定されています。
7月12日(土) ナーダム祭・競馬とホスタイ国立公園を視察
7月12日は草原地帯で開催されるナーダムの競馬競技をご覧になった後、ホスタイ国立公園を訪問予定です。
ホスタイ国立公園では、絶滅危惧種・タヒ(モウコノウマ)の保護活動について説明を受け、自然環境保全への関心を深められる見通しです。
皇后雅子さまは体調を踏まえ、無理のない範囲で出席すを予定されています。
7月13日(日) 現地出発〜帰国の途へ
いよいよモンゴル訪問の最終日。
政府専用機で日本へ帰国される予定です。
短い日程ながら、要人会談・文化交流・伝統行事といった外交的にも意義のある訪問スケジュールが組まれており、今後の日蒙関係の深化が期待されます。
このように、天皇皇后両陛下のモンゴルご訪問は、国際親善と文化交流の双方に重きを置いた非常に密度の高いスケジュールとなっています。
訪問時に予定されている主な行事・イベントとは?


https://news.ntv.co.jp/category/society/df5d0181400e4b91bb401c11d8314a82
天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問中には、伝統文化や国際親善を象徴する数々の公式行事が予定されています。
外交的意義の高い会談から、文化・教育施設の視察まで、日蒙関係の深化を体現するイベントが盛り込まれています。
では、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
予定される式典・会食・視察の内容
訪問中、陛下はモンゴルのフレルスフ大統領夫妻と公式に会談し、日蒙の友好関係のさらなる発展について意見交換を行います。
この会談に続き、晩餐会が7月8日に「シャングリ・ラ ウランバートル」で開催され、天皇陛下は日本語とモンゴル語でスピーチを予定しています。
また、以下のような視察も行われます。
- チンギスハン国立博物館:モンゴルの歴史や文化を象徴する展示を見学(7月7日予定)
- 水資源施設:天皇陛下が長年関心を寄せる分野の研究・技術について視察
- モンゴル・コーセン技術カレッジ:日本の高専モデルを導入した教育機関
- 新モンゴル学園:日本式教育の導入校として注目
- ガンダン寺:モンゴル仏教の中心地で精神文化を体感
- ホスタイ国立公園:絶滅危惧種タヒ(モウコノウマ)の保護活動を見学予定
現地メディアや市民の反応・歓迎ムード
天皇陛下のモンゴル訪問は史上初であり、モンゴル国内では大きな関心が寄せられています。
現地メディアでも「歴史的な訪問」として連日報道されており、歓迎ムードは非常に高まっています。
また、モンゴル大統領府は公式声明で「この訪問は両国の戦略的パートナーシップを強化する重要な機会」と位置づけており、両国の未来に向けた外交イベントとして期待されています。
とくにナーダム祭の観覧が予定されている7月11日・12日には、天皇陛下への歓声が響く可能性も高く、注目の一日となりそうです。
天皇陛下と雅子さまがモンゴルを訪問される背景とは?
今回のモンゴル訪問は、外交上の節目を彩る非常に重要な意味を持つものです。
では、なぜ今モンゴルなのか?その背景を探っていきましょう。
なぜ今モンゴルなのか?外交的な意味


https://news.ntv.co.jp/category/society/df5d0181400e4b91bb401c11d8314a82
日本とモンゴルの外交関係樹立50周年を迎えた2022年にフレルスフ大統領夫妻が来日した際、大統領から両陛下に招待がありました。
日テレNEWS https://news.ntv.co.jp/category/society/df5d0181400e4b91bb401c11d8314a82
実際の訪問はその数年後の2025年に実現しましたが、それはパンデミック後の外交再開と両国の戦略的連携の深化を示すものです。
さらにモンゴルは、地政学的にロシアと中国に挟まれた要衝の国であり、日本にとっても重要なパートナー。
資源分野や人的交流、環境保全など、幅広い分野での協力が進んでおり、天皇陛下のご訪問はこうした関係を象徴する場として位置づけられています。
宮内庁も【公式サイト|天皇皇后両陛下の外国ご訪問について(2025年モンゴル)】にてこの訪問の概要を紹介しています。
天皇陛下のモンゴル訪問は史上初
注目すべきは、天皇陛下によるモンゴル訪問が史上初という点です。
これまで皇室とモンゴルとの交流はありましたが、天皇ご自身が現地を訪問されるのは今回が初めて。
この歴史的な一歩により、両国の信頼関係はさらに強化されるとみられています。
特に今回の訪問では、皇室としての外交的存在感をアピールしつつ、「象徴としての天皇」のお立場を体現する絶好の機会ともいえます。
モンゴルとの皇室交流のこれまで


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モンゴルと皇室との関係は、2007年に天皇陛下(当時の皇太子)がモンゴルをご訪問されたことに始まります。
さらに2013年には、上皇ご夫妻(当時の天皇皇后両陛下)との親書交換も行われるなど、皇室レベルでの友好は徐々に築かれてきました。
また、学術・文化・教育などの分野では、日本の高専制度の導入や日本語教育支援など、両国の連携は今も拡大しています。
こうした長年の積み重ねを背景に、2025年の天皇皇后両陛下のご訪問は「信頼の証」として受け止められ、両国の未来に新たな一歩を刻むものとなっています。
まとめ|天皇陛下と雅子さまのモンゴル訪問スケジュールと外交意義を総整理
日付 | 主な予定内容 | 雅子さまのご予定 |
---|---|---|
7月6日(日) | 羽田発〜ウランバートル着、簡易歓迎セレモニー、ホテルで静養 | 同行・静養 |
7月7日(月) | チンギスハン博物館、水関連施設視察 | 静養 |
7月8日(火) | 大統領夫妻との会談、戦没者慰霊、晩餐会 | 公務に同行予定 |
7月9日(水) | 教育・医療施設(技術カレッジ、公立学校)訪問 | 静養 |
7月10日(木) | 新モンゴル学園、ガンダン寺視察 | 出席調整中(体調考慮) |
7月11日(金) | ナーダム祭の弓射競技観覧、在留邦人・現地関係者との交流 | 無理のない範囲での出席予定 |
7月12日(土) | ナーダム祭競馬観覧、ホスタイ国立公園訪問 | 無理のない範囲での出席予定 |
7月13日(日) | 日本へ帰国 | 同行予定 |
2025年7月6日から13日にかけての天皇皇后両陛下のモンゴル訪問は、歴史的意義のある外交イベントとして注目されています。
天皇陛下にとっては初のモンゴル訪問であり、文化・教育・自然保護の視察を通じて、日蒙の友好関係を象徴する内容が多く盛り込まれています。
天皇陛下と皇后雅子さまのモンゴルでのご活躍を楽しみにしましょう。
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